M-1決勝史上初 ピン芸人同士の「おいでやすこが」

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聞き手・篠塚健一
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 結成15年以内の漫才日本一を決める、師走の風物詩「M-1グランプリ」。12月20日に決勝が戦われ、テレビ朝日系列で生放送される。サンドウィッチマン霜降り明星、ミルクボーイ……。多くの芸人たちが劇的なサクセスストーリーをつかみ、全国区へ躍り上がるきっかけとなった舞台だ。

 12月2日にあった準決勝で、過去最多5081組の中からファイナリスト9組が決まった。その顔ぶれに、前例のないピン芸人同士のユニットがいる。「おいでやすこが」。13日、2人がオンライン取材に応えた。

     ◇     

――決勝に進出した率直な気持ちは?

 おいでやす小田(ツッコミ担当) 実感がありません。年に1回、ずっと楽しみにしていた舞台に自分が立てるなんて。

 こがけん(ボケ担当) まだ夢の中にいる感じですよ。

――これまでM-1決勝の日は、どんな風に過ごしていましたか?

 小田 決勝の日はできるだけ仕事は入れないようにしてもらっていました。めちゃくちゃ楽しみにしていたイベントですから。昼前からピザとビールを買って来て、奥さんと一緒に敗者復活戦から見るのが恒例でした。

 こが 僕も毎年見ています。ピン芸人なので、いち素人として。本当に面白くて、楽しませてもらっていました。

 小田 感覚的には、プロ野球のオールスターみたい。「オレならもっといい采配するわ」。そんなことを言いながら見てたオッサンが、次の年に出てしまうことになったという感じ。それぐらい信じられへんことです。

――ピン芸人同士で組んだいきさつは?

 こが 小田さんと初めてちゃんとしゃべったのは、去年の「R-1ぐらんぷり」(ひとり芸の大会)の打ち上げの2次会でした。その後、ピン芸人が集まってツッコミとボケに分かれて、くじ引きで決まった相手とネタをするイベントがあったんですよ。たまたま小田さんと組むことになって、やってみたらすごく手応えが良かった。終わってから「楽しかったです」なんて言っていたら、数日後に小田さんから「M―1に出ようと思ってんねんけど、組まへん?」と連絡が来たんです。

 小田 僕は、出られる賞レースには全部出たいタイプ。こがけんと2人でやったら、めっちゃいいなと思いました。奥さんも「こがけんと出たら」って。まさか、こんなことになるとは思ってませんでしたけど。

おいでやすこがの強み

3回戦で敗退した去年との違いはどこにあったのか?挑戦できなくなったR-1への思いは?決勝での戦いについても聞いています。

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――M―1初出場だった201…

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