「八丁味噌」を名乗れるのは誰? 100年続く業者対立

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赤田康和
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 黒みがかった色合いと濃いうまみが特徴の「八丁味噌(みそ)」。この名称を使える業者は誰なのか。名前の由来となった「発祥の地に限るべきだ」という老舗と、「広く愛知県内で認めるべきだ」とする業者の間で対立が続いている。

 大豆と塩を原料とする八丁味噌は、同県岡崎市八帖(はっちょう)町で江戸時代から造られてきた。町で今も蔵を構えるのは「合資会社八丁味噌」と「まるや八丁味噌」の2社だ。

 3年前の2017年12月15日、この老舗2社に衝撃が走った。「地理的表示(GI)」として、2社と対立する県味噌溜醬油(みそたまりしょうゆ)工業協同組合が申請した「八丁味噌」が認められたのだ。GI保護制度は農林水産省が所管しており、生産地と結びついた特徴を持つ商品であることを示し、そのブランド価値を保護する狙いがある。

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 実は先にGIを申請したのは…

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