バイデン氏勝利、融和実現なるか 敗北認めぬトランプ氏
米大統領選で「選挙人」の投票が14日に行われ、民主党のバイデン前副大統領の勝利が事実上、確定した。しかし、共和党のトランプ大統領は根拠なく「大規模な不正が起きた」と主張し、敗北を認める見通しがない。バイデン氏は米社会の融和を訴えるが、新政権の下で分断がさらに深まる恐れが強い。(ワシントン=園田耕司)
「我々の民主主義は押し込まれ、試され、脅かされた。だが、強靱(きょうじん)であり、本物であり、力強いことが証明された」
選挙人の投票を受けて14日夜、地元デラウェア州ウィルミントンで演説したバイデン氏はこう述べ、トランプ氏側の妨害にかかわらず、選挙結果が公正に認定されたと強調した。
ウォールストリート・ジャーナルの集計によると、トランプ陣営と共和党は11月3日の大統領選以降、バイデン氏が勝利をした6州で選挙結果をめぐって訴訟を起こし、少なくとも40件で敗訴した。選挙結果を変える判決はなく、バイデン氏は「どの裁判でも、結果を覆したり、疑問を呈したりするだけの証拠はなかった」と力をこめた。
■トランプ氏が指名した判事も…
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