コロナ患者への人工呼吸器挿管「一発で…」 緊迫の病棟
川田惇史 堀之内健史
【動画】新型コロナウイルスの重症患者を受け入れる近畿大学病院の実態=同院提供、堀之内健史撮影
新型コロナウイルスの「第3波」が猛威を振るう中、大阪では重症患者の病床使用率が8割に迫る。重症患者の専用病棟をもつ近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)の病院長らの話や提供動画から、「最前線」の実態に迫った。
「医療体制は限界だ」
同院の東田(とうだ)有智(ゆうぢ)病院長は、新型コロナ患者への対応で地域医療が崩壊しかねないと危惧(きぐ)する。
府南東部では唯一の3次救急も担う同院では、新型コロナの「第1波」が襲った4月、総病床数929床のうち10床をコロナの重症者用に。今月9日からは府の増床要請を受けて2床増やし、計12床を医師3人、看護師約35人が交代しながら24時間体制で対応する。
重症者は救急車で搬送されてくると、専用病棟がある救急災害センターの感染者用入り口からエレベーターで病室へと向かう。専用病棟は感染者が利用する病室や通路を「レッドゾーン(汚染エリア)」として「グリーンゾーン」と区別。テープや貼り紙などで仕切られている。
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レッドゾーンに入れば、常に…
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