「地元で教員志望」の高校生へ 広がる地域推薦枠入試

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佐藤剛志
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 国立大学の教員養成系学部の入試で、卒業後に出身地など特定の地域で教員になりたい人を対象とした「地域推薦枠」を設ける動きが広がっている。制度の導入を決めた事情は様々だが、大学側は意欲と資質に富んだ人材の確保につながればと期待している。

 山梨大学は12月10日、2021年度の教育学部・学校推薦型選抜の合格発表を行った。このうち12人は新たに始めた「山梨県の小学校教員志望者推薦入試」の合格者だ。

 調査書全体の評定平均値が4・0以上で、県内の小学校教員になる強い意欲があると校長が推薦した志願者に、小論文や面接を課して選抜した。志願倍率は1・3倍だった。

 同様の推薦枠は22年度入試から宮崎大学教育学部でも設けられ、宮崎県内の小学校教員志望者を対象に15人の募集を予定する。こちらは校長の推薦書や面接・小論文などのほか、大学入学共通テストの成績も選抜に使う。県教育委員会も研修などで協力し、推薦枠で入学した学生専用の試験に合格した人は、通常の教員採用試験の1次試験を免除される。両大学とも、県外在住者も受験できる。

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 制度導入の背景には、公立小…

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