廃止方針のスケート場、初日に氷が溶ける 営業中止に

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三ツ木勝巳
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 山梨県が今季限りで廃止する方針を明らかにした県立八ケ岳スケートセンター(北杜市小淵沢町)が10日、今季の営業を始めた。午前9時にオープンしたが、最高気温が平年を上回る暖かさで氷が溶け、リンクに水が浮いたため午後1時に一般営業をやめる波乱の初日となった。

 リンクは屋外にあり、1周400メートル。張り巡らせた太さ1センチほどのパイプの中を零下10度の不凍液が通り、氷をつくる。今月2日から夜中に1時間ごとに水をまき、氷の層を積み上げ、厚さ6センチになっていた。

 北杜市の最高気温は平年より4・5度高く、11月中旬並みの12・7度を観測した。八ケ岳スケートセンターの松山祥一主任は「例年よりまだ氷が薄かった」と説明し、「製氷作業を続け、氷の厚みが増してくればリンクの状態を保つことができる」と話した。

 東京都世田谷区から友人と一緒に来た会社員の男性(25)は「スケートをするために日帰りで来た。自然の中で滑れると思っていたのに、まさかやっていないとは」と残念がっていた。

 一般営業時間を過ぎた後の午後6時半から、冷え込みで滑走できるようになり、地元の中学校スケート部の生徒らがリンクで練習した。

 今年は不凍液を冷やす冷凍機などが故障し、修理のため、例年は11月20日の営業開始日がこの日にずれ込んでいた。営業は例年より2週間遅い、来年2月いっぱいまで続ける。

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