拡大する写真・図版オリックスのユニホームを着る古長拓選手。背番号は「016」に決まった=2020年11月30日、福島県郡山市、小手川太朗撮影

 今年のプロ野球ドラフト会議で、オリックス・バファローズが育成6位で独立リーグの控え選手を指名した。今季は打率1割台と低迷し、本塁打もゼロ。26歳で決して若くもない。そんな選手を獲得した理由をスカウトが語った。

 「オリックスといえば古長(こちょう)、と分かってもらえるような存在になりたい」

今季の出場はほとんどが代打や守備固め

 11月30日、福島レッドホープス(福島県郡山市)の古長拓選手(26)は、同市内のホテルでの会見で満面の笑みを浮かべた。その直前にはオリックスと支度金300万円、年俸240万円(金額は推定)で仮契約した。

 164センチ、67キロとプロ選手としては小柄で、今季の独立リーグでの成績は打率1割5分5厘、本塁打0本、打点2。全60試合中、出場は36試合で、ほとんどが代打や、二塁手や三塁手などの守備固めでの出場だった。

拡大する写真・図版練習の合間にインタビューに応じる古長拓選手=2020年11月6日、福島県須賀川市、小手川太朗撮影

 10月26日のドラフトでは最終盤で指名された直後、古長選手の情報が少なかったこともあり、ネット上には「謎選手すぎる」「隠し球か」などと書き込みが相次いだ。自身も指名を期待していなかったといい、「自分の名前呼ばれた瞬間、『えっ?』みたいな。びっくりしました」と振り返る。

■巨人時代の清原さんに…

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