行き詰まる原発再稼働 あつれき生んだ共同利用案再浮上

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堀川敬部 栗林史子 橋本拓樹 伊東大治 林義則
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 青森県むつ市にある使用済み核燃料中間貯蔵施設をめぐり、電力大手10社でつくる電気事業連合会(電事連)による共同利用案が判明した。背景には関西電力が中間貯蔵施設の候補地選びで行き詰まっていることがある。老朽原発の再稼働問題と絡み、業界を巻き込んでの打開策となった。各社は増え続ける使用済み核燃料の保管先探しの解決にもつながるとみて、思惑を一致させた。

 関電は運転40年超の美浜原発3号機(福井県美浜町)と高浜原発1、2号機(同県高浜町)の再稼働準備を進める。実現すれば国内初の老朽原発の再稼働となる。だがハードルとなっているのが、最終的に同意が必要な福井県から求められている中間貯蔵施設の県外候補地の提示だ。

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 2017年、関電の岩根茂樹…

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