よみがえるあの日の五郎丸 歴史的一戦を見た記者のメモ
野村周平
ラグビー元日本代表・五郎丸歩(34)の今季限りでの引退を聞き、2015年9月19日のワールドカップ(W杯)イングランド大会、南アフリカ戦の取材ノートを見返してみた。
前半5分、日本の最初のスクラムからの攻撃で、パスを受けたFB五郎丸が大きく前進した場面に線が引いてある。「あの南アと対等に戦えている」。そんな驚きを込めた記憶がよみがえる。
22―29の後半28分。ラインアウトからの攻撃で日本バックスの鮮やかなサインプレーが決まった。SHから四つのパスがつながり、背番号15の五郎丸がトライ。ノートには「⑮が右手(でグラウンド)をたたく」とある。「日本が勝てるかも」と初めて実感した瞬間だった。
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あの歴史に刻まれた一戦で…
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