日本に供給予定のコロナワクチン、接種を開始 英国で初

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ロンドン=下司佳代子
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 新型コロナウイルスのワクチンの接種が英国で8日朝、始まった。感染すると重症化のリスクが高い80歳以上の高齢者や介護施設の職員、医療従事者らが最初の接種対象。当面は80万回分を確保し、各地の拠点病院で接種を進める方針だ。ワクチン接種はロシアや中国で一部始まっているが、日本に供給が予定されているワクチンでは初めて。

 大規模な臨床試験(治験)の結果を踏まえて承認されたのも、世界で初めてとなる。英メディアによると、英中部コベントリーの病院で接種を受けたマーガレット・キーナンさん(90)が1人目。来週の誕生日を前に「最高の誕生日プレゼントだ。今年はほとんど1人で過ごしたが、これで新年は家族や友人と過ごせる」と話した。

 ワクチンは、米製薬大手ファイザーと独バイオ企業ビオンテックが開発し、英国政府が2日に承認した。英国は2021年末までに4千万回分(1人2回接種で2千万人分)の確保を見込んでいる。

 米国では10日に、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が承認を審査する。米政府高官は、承認されれば24時間以内に接種開始をめざすとしている。日本での承認申請はまだだが、政府は来年6月末までに6千万人分の供給を受けることで基本合意している。

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 ほかに、米バイオ企業モデル…

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