米国の公衆衛生史上「最も困難に」 感染死増える冬懸念

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ワシントン=香取啓介
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 米国で、新型コロナウイルスの感染が再び深刻化している。12月に入ってから、1日あたりの死者や入院者数は過去最多を記録。米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は、「米国の公衆衛生の歴史で、最も困難な時期になる」と懸念をあらわにしている。

 「残念なことに、国中にパンデミックが広がっている。医療体制の能力を(弱いところに)移動できるほどの強靱(きょうじん)さはない」

 2日の講演で、レッドフィールド氏はこう述べた。このままでは、2月までに死者が45万人に近づくおそれがあるとして、マスク着用などの対策も訴えた。

 米国ではこれまで、地域ごとに感染の濃淡があった。だが、秋以降の感染は、中西部から全土に広がっており、地域間で医療従事者を派遣しあったり、装備を融通したりすることも困難になっている。

 感染も拡大する一方だ。ジョンズ・ホプキンス大によると、2日の1日あたりの死者は過去最多の2804人。これまで最多だった4月15日の2607人を超えた。米国の感染状況を分析する「COVIDトラッキング・プロジェクト」によると、入院者数も2日に初めて10万人を超えた。

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