カレーも醬油もピンク色 考案した女性社長の思い

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矢田文
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 パレットに広げた絵の具のようなピンク色のカレーに、まるで香水のようなボトルに入ったピンク色のしょうゆ。「ピンク過ぎる」新感覚グルメを開発・販売するブリリアントアソシエイツ社(鳥取市)の代表取締役を務めるのは福嶋登美子さん(64)だ。

 結婚後に夫が起業し、その会社経営を手伝うようになったことがきっかけだった。「(経営)向いてるんじゃないの」。夫に言われたその言葉が背中を押した。2004年、自身で設立したのが同社だ。

 コンセプトは、鳥取発の女性目線の物作り。当時は、女性の社会進出も今に比べると少なかった。頑張る女性を癒やすためのエステサロンの経営から始まり、鳥取のおいしいものを知ってもらいたいと飲食業にも手を広げた。

 11年に県庁近くに和風カフェ「大榎庵」をオープン。カフェから地域を盛り上げようと、観光客もよく訪れていた近くの国指定重要文化財「仁風閣」に住む架空の4姉妹の貴婦人を考案し、お店のキャラクターにした。

 同じ頃、県がカレー王国を名乗り始めたこともあり、「貴婦人だったらどんなカレーを食べるだろう」と考えた。思いつきでロシア料理ボルシチに使われる野菜「赤ビーツ」で色素を加えて、ピンク色のカレーに仕上げてみた。

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 「ピンク華麗(カレー)」と…

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