コロナ急増の旭川市、自衛隊派遣要請で調整 北海道

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松尾一郎 本田大次郎
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 新型コロナウイルスの感染者が急増している北海道旭川市が、自衛隊の災害派遣要請を検討していることが6日わかった。市が道を通じて自衛隊に要請する方向で最終調整している。旭川市では2病院を含む8カ所でクラスター(感染者集団)が発生し、医療スタッフ不足が深刻化。そのため、自衛隊に看護師ら医療スタッフの派遣を求める。

 関係者によると、6日に鈴木直道知事と西川将人市長が電話で会談した。すでに市側は道に24人の看護師派遣を要請していたが、道内各地の医療体制も厳しく、派遣は難しい状況とされていた。そのため会談では、自衛隊法に基づく災害派遣要請を行うことで一致したとみられる。近く、西川市長が鈴木知事に正式要請する方向だ。

 旭川市で発生したクラスターでも深刻なのが2病院だ。11月6日、重篤な高齢の入院患者が多い吉田病院でクラスターが発生し、感染者は他病院に順次転院した。その後の11月下旬、感染者の受け入れ先で市の基幹病院の旭川厚生病院でもクラスターが発生した。

 2病院では6日時点でもなお新規感染者が出ており、厚生病院の感染者は計224人と、国内の医療機関のクラスターでは最大の規模になった。吉田病院でも計184人が感染している。新型コロナによる旭川市の死者は計40人だが、いずれもこの2病院の入院患者だ。

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 市内ではこのほか、重症心身…

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