昨年12月にアフガニスタンで殺害されたNGO「ペシャワール会」(事務局・福岡市)現地代表の中村哲医師(当時73)を描いた絵本が、一周忌にあたる4日に日本で出版された。アフガニスタンの絵本作家が手がけた原作を、歌手のさだまさしさんらが日本語に訳した。現地で語り継がれる中村さんの功績が、物語になって日本にも届けられた。
絵本の題名は「カカ・ムラド~ナカムラのおじさん」(双葉社)。干ばつや病気に苦しむ村に水を引くため、住民と用水路を掘った奮闘が描かれている。
原作はアフガニスタンで児童書を作るNGO「ガフワラ」(揺りかごの意)の代表で、絵本作家ザビ・マハディさん(32)らが6月までに出した現地語の2冊。マハディさんは、かつて日本留学時に絵本の魅力を知り、帰国後に創作を続けていたところ中村さんの事件が起きた。
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「中村医師の思いやり、勤勉…
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