【朝日新聞ポッドキャスト】それぞれの最終楽章①
人には例外なく死が訪れます。そうした「看取(みと)り」をテーマにした「それぞれの最終楽章」という連載が、朝日新聞の土曜別刷り「be」で続いています。100人いれば100通りのストーリーがある、人生の最終段階。そんなストーリーを、関係者が語るスタイルでまとめています。
2018年4月からこの連載を続ける、文化くらし報道部の佐藤陽記者に、取材の裏話や苦労、感じたことなどを聞きました。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は以下の通りです。
・「わがまま放題」の施設利用者
・でもスタッフは「やらせてください」
・泣きながら笑った一周忌
会員の方は
音声の主な内容をテキストでも確認していただけます(音声の内容をそのまま書き起こしたものではありません)
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Q:紹介していただくのは、どんなエピソードですか?
A:夜中に「パクチー買ってこい」と介護施設の職員に命令しちゃう、買ってきたら「もういらない」と捨てちゃうような、「わがままおじさん」のお話です。神奈川県藤沢市の団地内にある小規模介護施設「ぐるんとびー」にいた、荻原一雄さんという50代の方です。
脳梗塞(のうこうそく)の後遺症で全身まひになり、移動は電動車いすでした。左指が少し動いたので、フェイスブックのメッセンジャーで、外出のたびに介護スタッフが呼び出されます。
それだけならいいのですが、雨のなかケーキを買いに出ていってそのまま帰れなくなったり、映画館で倒れてしまったり、いろいろ「事件」を起こしてくれた人でした。
Q:大変そうな人ですね…
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