応援のかまぼこ板ずらり 全焼の老舗かまぼこ店再出発

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榎本瑞希
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 長崎市のJR浦上駅前の老舗かまぼこ店「まるなか本舗浦上総本店」が今月、臨時店舗で営業を再開した。店は10月中旬、隣の建物の火災で全焼。落ち込む経営者らを元気づけたのが、かまぼこ板に手書きされた応援メッセージだ。

 店の歴史は1947年ごろにさかのぼる。原爆の爆心地から約1キロ。被爆の傷痕がまだ生々しい時期、鮮魚小売業を営んでいた4代目社長中村吉治さん(44)の曽祖父がかまぼこ製造を始めた「特別な場所」だ。

 火災は10月17日昼、北隣の建物から出火し、4棟が焼けた。総本店にも燃え移り、けが人はいなかったが、商品や資機材のほとんどが焼けたり、水がかかったりしてだめになった。

 店を励まそうと動いたのが、中村さんがボランティアとして携わる教育イベントのスタッフの大学生ら。男女7人が人づてやSNSで呼びかけると、「かまぼこだーいすき」「必ず買いに来ます!」といったメッセージが350ほど集まった。かまぼこ板にサインペンで手書きされた激励の言葉に、「読めば読むほど心が温かくなった」と中村さんは話す。

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