松江の無人島に「水中特攻基地」を発見 完成見ずに敗戦

有料記事戦後75年特集

小西孝司
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 第2次大戦中に特攻兵器として開発された特殊潜航艇「蛟龍(こうりゅう)」の基地とみられる跡が、松江市の無人島で見つかった。基地の建設は旧海軍の資料などで一部関係者に知られていたが、市民団体が現地で確認した。

 島は、隠岐航路の出る七類(しちるい)港フェリーターミナルの東北に位置する九島(くしま)(松江市美保関町七類)。最高地点が60メートル以上あり、平地はほとんどない。

 昨年結成され、近現代史に関する講座や映画上映などに取り組む「戦後史会議・松江」のメンバー6人が10月、船をチャーターし、上陸。島の中央南側の浜付近で、高さ3~4メートル、幅3・5メートル、奥行き14メートルの隧道(ずいどう)を確認した。つるはしなどで手作業で掘ったものらしい。高さ1メートル、長さ4メートルの石垣や桟橋跡、掘りかけの壕(ごう)、井戸跡なども見つかったが、遺物はなかったという。

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