ドンキ前社長を逮捕 自社株の購入、不正に勧めた疑い

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 ディスカウント大手「ドンキホーテホールディングス(HD)」に対して2018年に実施された株式公開買い付け(TOB)をめぐり、TOB公表前に知人に自社株の購入を勧めたとして、東京地検特捜部は3日、ドンキ前社長・大原孝治容疑者(57)を金融商品取引法違反(取引推奨)の疑いで逮捕し、発表した。関係者によると逮捕前の任意の調べには否認していたという。

 ドンキ(現パン・パシフィック・インターナショナルHD)に対するTOBなどは、小売り大手「ユニー・ファミリーマートHD」(現・ファミリーマート)が18年10月11日に発表した。ドンキ株の20・17%を上限に総額約2119億円で取得する一方、傘下のスーパー「ユニー」をドンキの完全子会社にする内容だった。

 特捜部の発表によると、大原容疑者は同年8月上旬にTOBの実施決定などを知ると、知人に利益を得させようと、9月上旬から下旬に複数回、ドンキ株の購入を勧めた疑いがある。この知人は9月上旬から10月上旬に証券会社を通じて計7万6500株を約4億3千万円で購入したという。

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 関係者によると、知人は株価…

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