高断熱性住宅で「脱炭素」を意識 光熱費も減りお得に
戸田政考
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする――。この新しい目標を達成するために言われているのが「脱炭素ライフスタイル」への転換だ。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために呼びかけられた「新しい生活様式」ともまた違う。脱炭素の暮らしとは、いったいどんなものなのか。
昔の家は床がひんやり
11月下旬、東京都新宿区にある住宅設備大手LIXIL(リクシル)の「住まいStudio」。ここには1980年基準の「昔の家」と、2016年基準の「今の家」、そして最新の技術を盛り込んだ「これからの家」の三つがある。外気温を0度、リビングのエアコンを20度に設定した状態で部屋の暖かさがどう違うかを体験できる。
さらに、体感とともに、サーモグラフィーの色や数字でも比べられる。その映像を見ると、部屋の中心の室温はほぼ同じだが、床や壁際、窓際に大きな違いがでた。昔の家の場合、床は15度とひんやりするが、今の家では20度、これからの家では23度で、最大8度の差があった。「断熱性や機密性の違いがこの差を生んでいます」と担当者が教えてくれた。
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この違いは電気代にも直結す…
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