性行為させるのは「人助け」少女を搾取する大人の言い訳

有料記事子どもへの性暴力

山崎輝史 林幹益 山田佳奈 塩入彩
[PR]

 「JKリフレ」。こんな名称で少女をデリバリーヘルス(派遣型風俗店)で働かせていたなどとして、愛知県警は今年6月から10月にかけ、ホストら10人を逮捕・書類送検した。複数の少女をデリバリーヘルスにあっせんしたり、少女にみだらな行為をしたりした疑いなどが持たれている。

 県警によると、店では、手と足をほぐす「リフレコース」、オイルを使った全身の「エステコース」などのサービスがあり、性行為を伴う「プレミアムコース」も60分3万円であった。働かせていたのはいずれも18歳未満で、中学生を「0年生」、高校1年生を「1年生」などと隠語でやりとりしていたという。

子どもたちの心身とその後の人生を脅かす性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」第3部は、子どもたちの性が消費の対象になっている現状を伝えます。

「JKリフレ」は「人助けだった」

 名古屋市中心部にある小さな公園。「ユーチューブのホストの動画が面白くて、本物のホストを見たかった」。不登校で動画を見るばかりの生活を送っていた少女は、その公園に行った理由を警察にこう説明した。

 周辺は、ホストクラブやラブホテルが並ぶ古くからの繁華街。公園に行くと、たくさんのホストから声がかかり、最初はホストの店の客になるよう誘われたが、未成年と分かると、代わりに「仕事」を持ちかけられたという。

 県警の調べにホストは「女の…

この記事は有料記事です。残り1727文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら