ゴールデン街の看板統一へ 「仲悪かった」2組合が共闘
東京・歌舞伎町の「新宿ゴールデン街」が、新しい「統一看板」を掲げることになった。二つの商店街が別々の看板を掲げる雑多な状況から脱し、街全体の名称を名実ともに「新宿ゴールデン街」とする。そこに込めた商店主たちの思いとは。
新調されるのは、商店街の一つ「新宿三光商店街」内にあった「あかるい花園一番街」「まねき通り」など6カ所の看板。1~4日に「新宿ゴールデン街」に取り換えられる。
2千坪ほどの土地に張り巡らされた小道に、297件のバーやスナックが軒を連ねるこの地域は、70年以上の歴史があり、南側の「新宿ゴールデン街商店街」と北側の「新宿三光商店街」から成る。「ゴールデン街」側はこれまでも統一看板を掲げてきたが、「三光」側は小道ごとにバラバラな呼び名を掲げていた。客が地域の総称として「新宿ゴールデン街」と呼んできたものが、名実ともに統一されることになる。
新デザインは「代々栄えるように」という思いを込め、明るいだいだい色が基調だ。ゴールデン街の名前の由来である金貨は、「ゴ」と「デ」の濁点にあしらわれている。もともとあった「ゴールデン街」の看板も老朽化しており、来年をめどに新デザインに統一されるという。
「仲悪かった」 潮目変わったきっかけ
「客を取り合うこともあり、昔は仲の良い関係ではなかった」と新宿ゴールデン街商店街振興組合の外波山文明(とばやまぶんめい)理事長(73)は、苦笑いして振り返る。
潮目が変わったきっかけは4…
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