重症者は「第1波」ピークの1.5倍 さらに増える恐れ

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石塚広志 辻外記子
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 新型コロナウイルスに新たに感染した人は11月、全国で4万7千人を超え、月別で過去最多となった。重症者も30日まで9日連続で最多を更新し、493人。政府の分科会は9日の緊急提言以降、感染拡大を食い止めるためのメッセージを繰り返し発信したが、繁華街の人出は前月に比べ、大きくは変わっていない。

 ソフトバンクの子会社アグープのデータによると、繁華街を抱える主要駅(半径500メートル)の11月の人出は前月に比べ、東京・新宿、名古屋・栄、大阪・梅田、福岡・天神の4地点でマイナス5・0%からプラス1・7%と大きく変わらなかった。ただ、感染拡大がいち早く進んだ札幌・すすきのは、マイナス27・8%と大きく減った。

 春の「第1波」では、3月29日にお笑いタレントの志村けんさんが亡くなり、4月7日に7都府県に緊急事態宣言が出たことなどから、5地点の4月の人出は前月と比べマイナス48・9~180%と大きく落ち込んだ。その後、人出は6月ごろから回復し、秋には春先の水準近くまで回復していた。

 「第3波」とされる感染拡大を受け、分科会は11月9日、飲み会の感染リスクの周知など、政府に対策を求める緊急提言を出した。20日には3週間程度に期間を区切り、酒類を提供する店の時短営業を要請することなどを感染拡大地域の自治体に求めた。時短営業は11月上旬に北海道が始め、月末に各地で広がった。

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 11月の第4週(22~28…

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