音響機器の生産に遅れ 旭化成の半導体工場火災が引き金

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江口英佑 内山修 西尾邦明
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 宮崎県延岡市にある旭化成半導体工場で10月に発生した火災を引き金に、納入先のメーカーで生産の遅れが起きている。工場復旧のめどは立っていない。各社は代替品探しに動くが、特殊な製品もあり影響はさらに拡大しそうだ。

 火災は10月20日、旭化成の子会社「旭化成マイクロシステム」の延岡事業所で起きた。5階建ての4階にあるクリーンルームから出火。24日に鎮火した。けが人はいなかった。

 工場では主に音響機器スマートフォン向けの半導体集積回路(LSI)を製造していた。月1万5千枚の少量多品種生産で、中には特殊な半導体もあり他社が代替生産するハードルは高いという。被害に遭わずに残っていた製品を11月20日から順次出荷しているが、「1~3カ月分しか在庫がない」(旭化成広報)。小堀秀毅社長は11月、朝日新聞の取材に対して「(工場の)復旧のめどは立っていない」と述べた。

 影響は納入先のメーカーに及んでいる。

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