ドカベン、なぜ実在の選手を 水島さんが記者に明かした
編集委員・安藤嘉浩
スポーツ記者になりたいと入社したとき(1990年)、いつか取材したいと思った人が2人いた。少年時代のスーパースターだった長嶋茂雄さんと、野球の魅力を漫画で教えてくれた水島新司さんだ。
水島さんを取材するチャンスは、入社5年目の95年1月に訪れた。「ドカベン プロ野球編」(秋田書店)の連載が始まるらしいという情報を知り、「ドカベンが帰ってくる!」という記事にしたいと取材を申し込んだのだ。
待ち合わせ場所にスーツ姿で現れた水島さんは、プロ野球編を描くきっかけは清原和博選手(当時西武)だと教えてくれた。「山田太郎はどうしていますか。ぼくはドカベンの山田で、4番打者というものを知った。プロで一緒にやれたら、最高なんだけどな。(清原選手に)そう言われたんだよね」
ここから続き
イチロー選手(当時オリック…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら
- 【視点】
水島新司さんの漫画で育った人は多いと思います。ぼくはドカベンを読みあさり、友だちと「通天閣打法」を真似て遊びました。秘打「白鳥の湖」は難しいとか、「花のワルツ」はバットが折れるからもったいないからやめておこうとか…。秘打「黒田節」は試合で
…続きを読む