台湾の香港人弁護士ら、密航巡る民主派への実刑判決批判
台北=石田耕一郎
台湾に密航を試みた香港の民主活動家らに中国・深圳の裁判所が実刑判決を出したことを受け、台湾に住む香港人弁護士や与党・民進党の立法委員(国会議員)らが12月31日に記者会見を開いた。弁護士らは判決を批判し、蔡英文(ツァイインウェン)政権に対して香港の民主化運動への支援強化を求めた。
香港人の桑普弁護士は会見で、活動家らの勾留中、家族や弁護士が接見できなかったことを批判。「長期の勾留で精神的に不安定になった人もいる。台湾当局は香港人への支援を拡大して欲しい」と訴えた。
また、民進党の洪申翰立法委員は「香港の民主化運動に対する抑圧を見れば、台湾の民主主義を守らねばならない理由がわかる。香港に対し、どんな支援ができるのか考えねばならない」と語った。
深圳で30日に言い渡された判決では、拘束された香港の活動家ら12人のうち、未成年を除く10人が密航の罪などで最高3年の実刑となった。
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