子役の三浦春馬さんに「光っているね」才能見抜いた監督

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鈴木裕
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 18年前に制作された1本の映画のリクエスト上映が全国に広がっている。7月に30歳で亡くなった俳優の三浦春馬さんが主人公の少年を演じた「森の学校」。ファンのリクエストで当初の1カ月間に全国の延べ24館での上映が決まり、チケットは完売、その後も全国での上映が決まっている。なぜ今、「森の学校」なのか。三浦さんを起用した西垣吉春監督(73)=京都市=に聞いた。

 「森の学校」は、霊長類学者の河合雅雄・京大名誉教授(96)が自らの子ども時代をベースに描いた自伝的小説「少年動物誌」(福音館書店)が原作だ。西垣監督が三浦さんと初めて会ったのは、撮影の数年前だったという。

 「子役の養成所の発表会を土浦市茨城県)へ見に行ったら、小学校2、3年生の春馬少年がいた。『うまいね。光っているね』と言ったが、当時進めていたこの映画の雅雄役は5年生の設定なので、『まだ早いかな』と思った。ところが資金集めに時間がかかり、撮影の環境が整ったときには、春馬少年も5年生になっていた。『これは運命だ。春馬しかいない』と決めた」

 子役時代の三浦さんを見いだしたのが西垣監督だった。

■「丸刈りはええか」と聞いた…

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