第8回トランプ氏と本当に対極? テロで試されるマクロン主義

有料記事ポストトランプ 世界の視線

パリ支局長・疋田多揚
[PR]

パリ支局長・疋田多揚

 「米国第一」や移民規制を看板にしてきた米国のトランプ大統領。それに対して、国際的な協調を重視する「多国間主義」を訴えてきたフランスのマクロン大統領はしばしば、対極的な指導者と描かれる。

 だが、本当にそうだろうか。

 トランプ氏の手腕を評価してきた右翼政党「国民連合」のルペン党首は、テロが相次ぐフランスで、なお一定の支持がある。政敵のはずのマクロン氏とルペン氏だが、治安や移民対策では、主張の隔たりが少しずつ縮まってきている。

 米大統領選の勝敗を決定づけた激戦州、ペンシルベニア。投開票日の前日の11月2日、トランプ大統領が同州で開いた選挙集会に駆けつけた人々の中に、フランスの右翼政党・国民連合の3人の政治家がいた。トランプ氏の当選を願い、大西洋を渡って応援に訪れた同党の欧州議員や仏上院議員だ。

ここから続き

 一行は米国滞在中、トランプ…

この記事は有料記事です。残り1835文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら