路線バス期待の自動運転、実用化遠のく 有人事故も発生

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奥平真也
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 運転手不足や不採算路線からの撤退など、路線バスが抱える問題を解決する切り札として注目されているのが自動運転バスだ。各地で自治体やバス会社などによる実証実験が進んでいるが、実現には高いハードルがある。滋賀県大津市では実験中に事故が2度発生し、実用化の道のりは遠のいた。

大津市長「短期的に実用化は困難」

 「2020年度からの実用化と言っていたこれまでの方針は、撤回させていただきます」

 大津市の佐藤健司市長は、10月30日の定例会見でそう断言した。市は京阪バス(京都市)と協力し、市内中心部で7月中旬から9月下旬まで中型自動運転バスの実証実験を実施したが、7月と8月に事故が2度起きた。

 当初は実験を経て今年度中に実用化のめどを立てる目標だった。佐藤市長は「短期的に実用化するのは困難。技術的に検証しなければならないことが多々ある。2度目は乗客が乗車しての事故で深くおわびする」と先送りを表明した。

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 実験は完全な無人ではなく…

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