15年前の小5いじめ再調査へ 「隠蔽止める」父の執念

有料記事

遠藤美波
[PR]

 神戸市立小学校で15年前に当時小学5年の男児が同級生から暴行や金銭の要求を受けたいじめ問題で、神戸市教育委員会が再調査を決め、調査委員会が動き出した。15年前のいじめの再調査という異例の対応は、父親(57)が市議会に陳情を繰り返してきた結果だ。なぜ父親はこだわるのか。

 この問題では、父親らは加害者3人の保護者を相手取って提訴し、神戸地裁大阪高裁がそれぞれ、金銭要求や暴力行為があったと認め、加害者側に慰謝料の支払いを命じた。一方、市教委は当時の調査が不十分だったことを理由に、現在まで「いじめの可能性が高いが、断定はできない」との立場を示している。

 「陳情が採択されてから調査委設置までにも約1年かかり、ようやく始まったという思い」。今月18日に調査委の初会合が開かれ、父親はそう話した。

ここから続き

 神戸地裁の判決によると、い…

この記事は有料記事です。残り927文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら