ロボコンだけじゃない 「高専マガジン」が伝える実像

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佐藤剛志
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 全国の高等専門学校(高専)の学生に、エンジニア以外にも多様な進路があることを伝えたい――。2018年に現役の高専生が立ち上げたグループ「高専マガジン」が、ネットや冊子で情報発信している。高専生の横のつながりを強めることも意識し、「高専に関する全ての情報が手に入ると頼られる存在にしたい」と意欲的だ。

 高専は中学校卒業後に通う5年制(商船学科は5年半)の高等教育機関。高度成長期の1962年、技術者養成を目的に創設された。現在も、学生の多くは実験・実習を重視した工業系の学科で学んでいる。

 全国に国公私立の57校があり、NHKが放映する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」(高専ロボコン)などで知られるが、在学生は同世代の1%ほどしかいない。「高専マガジン」は、その中でも「異色」な進路を歩んだ人に焦点を当ててきた。

 「学科での専門を生かして企業に就職したり大学に編入したりするのが普通の進路だけど、もっといろんな分野で活躍する卒業生がいるのを知ってほしい」

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 そう話すのは共同代表の若林…

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