第2回ジャイアンと同じく悩んだ発明家 自動作曲の夢かなえた

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 シンガー・ソングライターになりたいジャイアンは悩んでいた。

 詩はできた。自慢の声もある。だが、曲が思い浮かばない。「おれには、才能がないんだ」。頭を抱える姿を見て、ドラえもんがポケットから取り出したのが、「メロディーお玉」だ。

 「おいらのォ~心の胸は~お空の月の~~星のなみだよォ~オ~」

 ジャイアンが道具に付いたマイクに詩を吹き込むと、中にいるおたまじゃくしが動きだす。おたまじゃくしは音符の形になり、楽譜ができる。最後におたまじゃくしはカエルとなり、楽譜通りに歌い始める。「これがおれの詩につけられた曲か」「なんと美しい…」。笑顔と自信を取り戻したジャイアンは、数日で100曲を作り上げる(てんとう虫コミックス第16巻より)。

 詩さえ作れば誰でも作曲できる。そんな夢のような道具がある。嵯峨山茂樹・東京大名誉教授(72)の研究グループが開発した自動作曲システム「オルフェウス」だ。システム(http://www.orpheus-music.org/Orpheus-main.php別ウインドウで開きます)は一般開放されていて、すでに80万曲以上が作曲されている。

英語学習に似ている

作詞はジャイアン。0・5秒で完成した曲の出来栄えは…。聴いてみると、意外と心にしみるバラードでした。後半に動画で紹介します。

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 大のクラシック音楽好きの嵯…

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