会食・忘年会「入試まで控えて」 韓国で異例の呼びかけ

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ソウル=鈴木拓也
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 新型コロナウイルスの感染が再び急増する韓国で、政府が26日、「食事の約束、忘年会はすべてキャンセルして」と国民に異例の呼びかけをした。来月3日に日本の大学入学共通テストにあたる大学修学能力試験が予定され、約49万人の受験生の挑戦が無事に終わるように全国民で支えたいとの思いがある。

 韓国は日本以上の学歴社会と言われ、ソウルの有名大学を目指すなら、小学生から毎日のように塾に通うのが一般的。文武両道よりも勉学重視で、中学校で運動に取り組むのは、主にプロスポーツ選手を目指す生徒くらいだ。大学入試は人生をかけた大勝負に位置づけられ、警察が試験に遅れそうな受験生をパトカーで会場に送り届けるほどだ。

 兪銀恵(ユウネ)教育相は同日の記者会見で、新型コロナの感染について、「20代が19%を占め、無症状感染者も多くて心配」と言及。「国民全員が受験生を持つ親の気持ちになり、親睦的な集まりはやめるようにお願いする」と訴えた。受験生がいる家庭では、試験が終わるまでは家族同士でも「なるべく距離を置いて」と呼びかけた。

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