「人の弱みを食い物に」 座間の事件、遺族ら極刑求める

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加藤あず佐 西村奈緒美
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 神奈川県座間市のアパートで2017年、15~26歳の男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交殺人などの罪に問われた白石隆浩被告(30)に対する第22回公判が25日、東京地裁立川支部であった。被害者参加制度で出廷した計5人の遺族は、「被告は人の弱みを食い物にした」などと述べ極刑を求めた。

 最初に殺害された神奈川県の女性(21)の母親は、娘が悩みながらも正社員を目指して資格取得に励んでいたとし、「未来を考え、人生プランを描いていた」。白石被告について「娘と同じような苦しみ、痛みを味わってほしい」と涙ながらに訴えた。

 3人目の被害者となった神奈川県の男性(20)の父親は、「音楽一本でやっていきたい」とした息子が、寝る間も惜しんでギターを練習する当時を振り返った。男性は、自殺の意思を撤回するメッセージを殺害直前に白石被告に送っていた。「生きることを諦めておらず必ず立ち直れた」とし、「人の弱みを食い物にし、息子の未来を奪った悪魔のような所業を許さない」と訴えた。

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 4人目の被害者である埼玉県

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