老朽原発にこだわる事情 骨抜きになる「40年ルール」

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佐藤常敬 室矢英樹 小坪遊
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 東京電力福島第一原発事故から10年。運転開始から40年を超える老朽原発の再稼働に向けた地元同意の手続きが始まった。立地地域、電力会社、国のそれぞれに、古い原発を動かす事情がある。

 老朽原発である関西電力高浜原発1、2号機の再稼働を論議した福井県高浜町議会(定数14)。討論では、反対派の議員が「動かすのは危険。結論を急ぐ必要はない」と口火を切った。だが、すぐにかき消された。「町がノーと言って他に道はあるのか」

 採決の結果は賛成10、反対3。上尾徳郎議長は記者団に、「反対の声が大きいのは大阪など他のまちの人たち。町民の意見は確立したものだ」と話した。

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 町の人口は約1万人なのに対…

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