砂と汗にまみれた愛しの高校生活、できることを見つめ有終へ(奏でるコトバ、響くココロ)

有料記事

[PR]

熊本県立熊本工業高校(下)

ハートは熱く

頭はCOOLに

 それは、恋のようなものだった。

 「何これ!? カッコ良か!」

 中学1年のとき、熊本工業高校吹奏楽部の定期演奏会を訪れた「マイカ」こと光永舞香(みつなが・まいか)は、ステージの上でくり広げられるマーチング「ステージドリル」をひと目見た瞬間、心を奪われてしまった。

 自分の通う中学校もマーチングに取り組んでおり、他校の演奏・演技を見たこともあった。けれど、熊工のマーチングはまったく別物だった。

 「私も絶対ここでマーチングするけん!」

 その日からマイカは愛(いと)しの熊工吹奏楽部に入るために、部活も勉強も頑張るようになった。

 全日本マーチングコンテスト全国大会が行われる「マーチングの聖地」大阪城ホールの通称「緑の床」を目標に、必死にトロンボーンを吹いた。しかし、熊本県大会を突破することはできなかった。

ここから続き

 毎年のように「緑の床」を踏…

この記事は有料記事です。残り2291文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

吹奏楽 最新情報

吹奏楽 最新情報

コンクールや大会日程など、吹奏楽に関する最新情報はこちら[もっと見る]