桃太郎的スモールサクセス? 菅政権が掲げる改革の内実
池田伸壹 稲垣直人 湯地正裕
日本では数々の政権が「改革」を掲げてきた。しかし、総括はされないまま、社会の格差は広がり、経済は低迷が続く。菅政権は「改革」でどんな国をつくろうとしているのか。
軽部謙介・帝京大学教授 「理念なき名ばかり改革」
本来、為政者やリーダーは自分自身の理念や政策思想を実現させるために「改革」を行うものです。
平成の政治を振り返れば、橋本龍太郎首相の「6大改革」、小泉純一郎首相の「郵政改革」がありました。内容への評価や賛否はともかく、橋本、小泉両政権は「改革」の青写真を描き、明確なビジョンを持って臨みました。
他方、菅義偉首相の「改革」には「日本をこう変えたい」といった国家観や理念が一向に見えてきません。
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