朽ちてゆく軍艦島 「きょうの姿がいちばん新しい」

有料記事

池田良
【動画】世界遺産の軍艦島で近年、資産の崩落が加速している=池田良撮影
[PR]

 「明治日本の産業革命遺産」の一つとして世界文化遺産にも登録された長崎市の「軍艦島」(端島)で、建築物の崩落が進んでいる。市の許可のもと学術調査に同行し、地上から記者が確認した。

 炭鉱の閉山から約半世紀。島をかたどる護岸や採炭施設、住居だった高層アパートなどが高波や風雨の影響を受け、劣化が加速している。市によると、今年3月下旬の大雨で崩壊部分が拡大し、9月に相次いで台風に見舞われたことで、採炭施設のベルトコンベヤーと護岸の一部も崩れたという。

 かつて島には高層アパートが並び、学校や病院のみならず映画館やパチンコ店などの娯楽施設もあった。最盛期には5千人余が暮らし、人口密度は当時の東京23区の9倍。活気にあふれた炭鉱都市だったが、1974年の閉山後は無人となった。

ここから続き

 周囲約1・2キロの小島を歩…

この記事は有料記事です。残り650文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら