犯罪まで高齢化、65歳以上割合が過去最悪 目立つ窃盗

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伊藤和也
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 法務省は24日、昨年までの犯罪情勢をまとめた2020年版犯罪白書を公表した。昨年1年間に検挙された刑法犯のうち65歳以上の高齢者の割合が過去最悪の22・0%に上った。65歳以上の割合は女性で33・7%と高く、その9割が万引きなどの窃盗だった。刑法犯検挙者に占める再犯者の割合も全体の48・8%と過去最悪だった前年に並んだ。

 白書によると、全国の警察が把握した昨年の刑法犯は74万8559件と17年連続で減少し、戦後最少を更新。検挙されたのは19万2607人だった。このうち65歳以上は22%の4万2463人で、7割以上が70歳以上。罪種別では窃盗が7割に上り、全世代の5割弱を大幅に上回った。特に女性は万引きが4分の3を占め、それ以外の窃盗と合わせて9割以上となった。法務省は高齢者人口の増加が犯罪の高齢化に影響しているとみる。

 一方、昨年の再犯者は9万3967人と刑法犯全検挙者の48・8%を占めた。その割合は1996年の27・7%から上昇が続く。

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