ジョコビッチ、逆風の1年終了 最も注目された世界1位
ロンドン=遠田寛生
主催大会が新型コロナウイルスの集団感染の震源地となったり、線審にボールを直撃させたり、2020年のスポーツ界で最も注目された選手の一人が、最終戦の決勝を待たずして、一足早く今季を終えた。
テニス男子で世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。男子テニスの年間成績上位で争うツアー最終戦、日東電工ATPファイナルの準決勝で、タイブレークの末にティエムに敗れた。「こんな形でシーズンが終わり、とても残念だ」
滑り出しは快調だった。1月の全豪オープンで2年連続8度目の優勝を飾り、年間グランドスラム(同一年の4大大会制覇)達成が視野に入った。
3月に新型コロナウイルスの影響でツアーが中断。すると、その後は思いもしない展開が続いた。
一線級の選手を集めて主催した慈善大会「アドリア・ツアー」では、母国での大会が新型コロナの集団感染の震源地となった。
当時は感染状況が落ち着いていたため、出場選手は握手やハグを交わし、観客はマスクをせず、座席の間隔も空けずに座った。大会中には選手らがダンスパーティーで盛り上がる姿もあった。
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だが、出場選手が次々と感染…
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