スポーツクライミングの日本女子2トップが筋力測定で驚異的な数値をたたき出し、ファンの度肝を抜いた。東京五輪代表に内定している31歳、野口啓代(TEAM au)と、2018年ワールドカップ(W杯)のボルダリング女王、23歳の野中生萌(XFLAG)だ。
2人は22日、東京都内で行われたファンとオンラインで交流するクライミング教室に参加。中学生から60代まで、全国各地の約80人に具体的な技術解説やウォーミングアップのやり方、大会で緊張しないコツなどを伝授した。
イベントの中で、筋力も測定。最初の握力測定で野口は48・9キロ、野中は42・7キロをそれぞれ右手で記録した。スポーツ庁が実施した19年度の体力・運動能力調査では、男子の30代前半の平均値は46・92キロ、20代前半は45・84キロ。男子並みの数値だった。
しかし野口は「手をグーにして握り込むことはないので、あまり(重要じゃない)」。さらにファンをさらにざわつかせたのが、背筋力だった。
20~30代女性の平均は85キロ程度、男性で140~150キロ程度とされる。そんななか、パワフルな登りが売りの野中も130・5キロを記録。さらに野口は204・5キロをマークしたのだ。
165センチ、52キロの細身…