「お兄さん」であり続けるか 音楽家・坂田おさむの答え
NHK「おかあさんといっしょ」の第7代歌のお兄さんとして知られる坂田おさむさん(67)。シンガー・ソングライターとして、「どんないろがすき」や「メダルあげます」などの名曲も生み出してきた。今の活動にもつながる「転機」は、番組卒業時にあった。
どんないろがすき
あか
あかい いろがすき
こんな歌い出しで知られる「どんないろがすき」は、坂田さんが歌のお兄さんとして出演していた1992年に発表された。曲作りのきっかけは、番組の収録スタジオ。女の子が坂田さんのところに寄ってきて、「あのね私、緑色が好き!」と言うと、ほかの子どもたちも次々と自分の好きな色を伝えてくれたことだったという。
再婚する母親に向けた娘の思いをテーマにした「ママの結婚」(2002年)や、小学生の音楽の教科書にも載った「ありがとうの花」(09年)、人気曲の一つ「メダルあげます」(15年)など、番組卒業後も含めて坂田さんが生み出した曲は500以上。今の第12代歌のお兄さん・花田ゆういちろうさんや、第21代歌のお姉さん・小野あつこさんらが歌う曲にも坂田さんの曲は多く、子どもたちに長年、親しまれている。
ただ、はじめから、こうした子ども向けの曲を作っていたわけではなかった。
のめり込んだエレキギター
幼少期、ラジオで聴いたビー…
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