「市立保育所の存続を」5千筆の署名集まる 茨城・取手

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佐藤清孝
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 茨城県取手市が表明した市立戸頭北保育所(定員90人)を2022年3月に廃止する計画に対し、地元住民を中心に存続を求める運動が起きている。市は30日開会の市議会に廃止の条例改正案を提案する予定。住民らは「廃止の通告が突然で納得できない」などとして19日、5388人の署名を添えて市議会に存続を請願した。

 同保育所は戸頭駅から徒歩5分の戸頭団地にあり、団地の入居が始まった1975年の建築。市立の6保育所の中で最も古い。

 市は今春、「公立保育所と民間施設の役割分担を調整していく必要がある」として、4中学校区ごとに市立保育所を1カ所とする配置を検討。戸頭・永山中区域で北保育所を廃止し、藤代・藤代南中区域では中央保育所を民営化する方針を打ち出した。

 現在、戸頭北保育所に通う園児は69人。市は昨年11月、1回目の保護者説明会で「廃止に向けて5年の間に検討」としたが、今年8月の3回目の説明会で22年3月の「廃止決定」を伝えた。移籍先の確保と、民間に移る場合に必要な制服代などを含めた補助金などの支援策も説明。保護者面談の上、11月中に園児の移転先が決まる見通しという。

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 署名を集めているのは「戸頭…

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