豚解体容疑の技能実習生、全員を不起訴処分に 前橋地検

張春穎
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 食用にするために豚を違法に解体したとして、ベトナム国籍の20~30代の技能実習生の男性4人=群馬県太田市=が「と畜場法」違反容疑で逮捕された事件で、前橋地検は18日、4人全員を不起訴処分にした。理由は明らかにしていない。

 捜査関係者によると、4人の中には「豚を切って内臓を取った」と容疑を認める人がいる一方、否認する人もいた。豚の毛は見つかったが解体した客観的な証拠は見つからなかった。SNSに投稿された解体の様子の画像から投稿日はわかっても実際に解体した日の特定には至らなかったという。

 4人は7月ごろ、住んでいたアパートで豚1頭を食肉にする目的で解体したとして、10月に同法違反容疑で県警に逮捕された。北関東では家畜の大量窃盗事件が相次いでおり、事件に関連があるとみられるSNS投稿の画像と4人のアパートが似ていたという。前橋地検は11日、4人のうちの1人を処分保留で釈放して捜査は続けていたが、この男性も含めて4人全員を不起訴にした。(張春穎)

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