第2回祖父の前の前の前の前の…バイデン氏もインドにルーツ?

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機動特派員・武石英史郎
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機動特派員・武石英史郎

 米国のバイデン新政権の誕生に、インドは興奮に包まれている。

 副大統領となるカマラ・ハリス上院議員の母親がインド南部の出身だから、というだけではない。次期大統領のジョー・バイデン氏もインドにルーツがあるのでは、と現地メディアがこぞって報じている。

 バイデン氏とインドとの縁について、最初に明かしたのは本人だった。2013年、オバマ政権の副大統領としてインドを訪問し、商都ムンバイの証券取引所で演説した。当時の報道によると、バイデン氏は用意された原稿からそれてこう言ったという。

 「1972年に29歳で上院議員に初当選した後、ムンバイに住む『バイデン』という姓の男性から手紙をもらった。『私たちは親戚だ』と書かれていた。もし本当なら、私はインドで選挙に出馬していたのに」

 その時は半分冗談として受け止められたが、2年後の15年、ワシントンでの会合で再びこの話題を持ち出した。「祖父の前の前の前の前の前の祖先」がイギリス東インド会社の船長で、後にインドに定住した人物だと分かったと発言。かつて手紙を送ってきた男性もその子孫だと語った。

「共通の祖先」はジョン・バイデン?

 バイデン一族の意外なファミリーヒストリーはその後、話題に上らなかったが、本人が超大国の大統領になることが決まると、インドメディアは競って報じ始めた。英字紙タイムズ・オブ・インディアは、バイデン氏に手紙を書いた男性を捜し出した。

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