王者の弟分、最後にVで歴史に幕 桐蔭学園中ラグビー

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野村周平
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 ラグビーの全国高校大会で2連覇をめざす神奈川・桐蔭学園高の「弟分」が、55年間にわたる歴史に幕を下ろす。東日本チャンピオンなどの実績を誇る桐蔭学園中ラグビー部。同じ学校法人が運営する桐蔭学園中等教育学校に学園中が一本化され、今の3年生が最後の代だった。

 「昨日からプレッシャーを感じていた。勝ってチームを終わらせなきゃと思っていたのでうれしい」

 主将のプロップ井吹勇吾がホッとした表情を浮かべた。15日、無観客で開かれた県秋季中学校大会決勝。長年のライバル慶応普通部に48―7で快勝し、最後の公式戦で有終の美を飾った。

 チームは3年生19人だけ。井吹らが1年生の時に一本化の方針が発表され、昨年度から学園中の新入生募集は停止された。坂詰洋平監督が感慨深げに話す。

 「今年のチームは後輩がいなくて末っ子気質。調子に波のあるチームだったけど、最後に気持ちの入った試合ができた」

 男女別学で部活動にも重きを置いてきた桐蔭学園中。1966年創部のラグビー部は東日本大会優勝2回、太陽生命杯全国大会3位などの実績を誇る強豪だ。元日本代表の四宮洋平さんらが巣立ち、全国トップクラスの高校で競技を続ける生徒も多かった。

 共学の中等教育学校では、中学3年間にあたる前期の部活動が週3日以内と定められる。日本一を狙いながら、高校でも主力を担えるような人材育成を心がけてきた坂詰監督は正直に打ち明ける。

 「役割が違う」

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 中等教育学校のラグビー部も…

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