「気後れあれば壊される」 琴奨菊と稀勢、ライバル物語

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菅沼遼
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 琴奨菊の相撲人生で、稀勢の里(現・荒磯親方)は良きライバルだった。2002年の初土俵から新十両、新入幕、新大関のいずれも1場所違いで、抜きつ抜かれつ、競うように昇進していった。ともに幕内で過ごした13年余りのうち、5年間は大関で番付を並べた。がぶり寄りの琴奨菊に、左四つの稀勢の里。持ち味をぶつけ合い、人気力士として土俵を沸かせた。

 引退会見で、琴奨菊は「いちばんの思い出は、三番稽古を誰よりも熱くしたこと」と振り返った。同じ二所ノ関一門で、連合稽古でも何度も肌を合わせた。「無我夢中で食らいついて、自分にどこか気後れや力を抜くそぶりがあれば、壊されるのではないかと思った。前日からしっかり準備して稽古に臨んだのが懐かしい」

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 05年初場所で稀勢の里が勝…

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