琴奨菊の引退、一度止めた師匠の胸の内 あの時の未練が

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鈴木健輔
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 大相撲の元大関琴奨菊が15日、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)とともに引退会見に臨んだ。琴奨菊から引退の意向を伝えられた師匠は一度、止めたという。「まだ体ができるのではないか?」。師匠自身、土俵に未練を残したまま引退したからだ。

 11月場所5日目の夜、琴奨菊から「引退を考えています」と打ち明けられた師匠は、その場では了承しなかった。翌日の出場に向け、琴奨菊に四股を踏ませたという。

 「(琴奨菊は以前から)自分が納得いかない相撲で負けると、部屋に帰ってきて、遅いときは(午後)10時くらいまで四股を踏んだ。けがと闘いながら、相撲に向き合っている姿を見たら、『引退』という言葉を私の口から出すよりも、『納得のいくまで相撲をとっていいぞ』という話をした」

 佐渡ケ嶽親方がこう言うのは、自身の経験に基づいている。

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