引退試合なのにピリピリ 38歳が新人に託すオリの未来

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 10日、阪神の藤川球児引退試合甲子園で取材した。0―4と負けていた九回、希代のクローザーは時折笑みも浮かべ、晴れやかな表情で、12球すべて直球を投げこんだ。相手の巨人からは坂本勇人、中島宏之と長年、藤川としのぎを削ってきた打者が代打で登場し、藤川はともに空振り三振に切った。ファンも心から楽しんでいたようだった。

 その4日前、もう一つの引退試合を京セラドーム大阪で取材した。オリックスの捕手、山崎勝己の花道だ。「最後なんで、周りを見て野球をしようと思ったが無理だった」。彼の言葉がこの夜の緊張感を物語る。

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 4―3でリードした九回から…

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