「当選祝い30万円、通例と思った」 案里議員一問一答

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松島研人
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 昨年の参院選をめぐり、公職選挙法違反罪に問われた参院議員・河井案里被告(47)の被告人質問が13日、東京地裁で始まった。議員バッジをつけた案里議員は終始落ち着いた様子で、時折笑いながら弁護側の質問に答えた。地元議員に配布した現金の趣旨について、「県議時代にお世話になったお礼や当選祝い、陣中見舞いだ」と述べ、買収の意図を否定した。

 弁護側の質問への案里議員の主な発言は次の通り。

 ――参院選への立候補について自民党本部から打診があった際、どう思ったか。

 (県議2期目で挑んだ)2009年の知事選で敗れ、その後県議に復帰して以降、議会内で厳しい立場に置かれていた。また、議会運営がなれ合いのようで、引退も考えていた。打診を受け、迷ったが、最後に国政に挑戦するのも良いかなと思った。

 ――(ともに逮捕・起訴された夫で元法相・衆院議員の)克行被告も同じ考えか。

 主人も政治家なので、私の政治家としての素質は分かると思う。「あんたは政治の子だから続けなきゃだめだ。国政に出るチャンスがあればぜひやりなさい」と言われた。

 ――自民党広島県連は当時現職の溝手顕正氏のみを支援し、多くの自民議員の支援が受けられない状況だったが、どう感じていたか。

 影響は限定的だと思っていた。統一地方選が終わったばかりで、地方議員は積極的には活動しない。仮に応援してもらったとしても、演説会への動員などで華々しく見栄えは良くなるが、得票にはつながらない。

 ――現金を渡した趣旨は。

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 私が渡した4人は、県議時代…

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