第6回トランプ氏が軽視したアジア　米中のよいバランスに期待

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アジア総局長・貝瀬秋彦
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米ASEANの首脳会議で記念撮影に臨むオブライエン米大統領補佐官（中央）とASEAN側の出席者ら。首脳の出席は議長国のタイ、翌年の議長国ベトナム、米国との窓口を務めるラオスの3カ国だけだった=2019年11月4日、バンコク近郊、染田屋竜太撮影
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貝瀬秋彦・アジア総局長

　「ポストトランプ」の米政権は、中国にどのような姿勢で臨むのか。東南アジア諸国の目の多くはそこに注がれている。南シナ海の軍事拠点化や巨大経済圏構想「一帯一路」によって中国が東南アジア地域への影響力を強めるなか、米国の出方は、各国の米中それぞれとの付き合い方にも大きな影響を及ぼすからだ。

　トランプ政権は長きにわたり、「アジア軽視」とみられる振る舞いを続けてきた。トランプ氏は東南アジア諸国連合（ASEAN）首脳会議の一環として開かれる東アジアサミットを3年連続で欠席した。昨年は閣僚ですらない大統領補佐官を代理として送り、ASEAN側の反発を買った。

　ASEAN事務局があるインドネシアには各国がASEAN大使を駐在させているが、トランプ政権下の米大使は空席のままだ。

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　そのトランプ政権が一転して…

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